「代々木アニメーション学院(代アニ)」といえば、一度は名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
代アニはアニメーションや声優、漫画家といったエンタメ関連職業の専門家を目指す専門教育施設ですが、この代アニに「高等部」があるのをご存じの方は少ないかもしれません。
「代アニに高校なんてあるの?」という方が多いと思いますが、代アニ高等部は普通の高校とカリキュラムが異なり、通常の高校と同様の授業を受けながら専門的な授業も同時に受けることができます。
そのため、声優やアニメーター、ゲームクリエイターといったエンタメビジネスの専門家になるための基礎知識を身に付けることができます。
この記事では、そんな代々木アニメーション学院(通称代アニ)の「高等部」について徹底解説します。
記事作成にあたっては在校生や卒業生へのインタビューやアンケート調査を実施しており、正確な情報をご提供できるよう徹底しております!
気になる方は、とりあえず資料請求して確認してみましょう。
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代々木アニメーション学院高等部のカリキュラム・授業内容
引用元:代アニ高等部公式サイト
代アニ高等部では、6つの学部から専門コースを選択することによって、エンタメ業界に就職するための専門知識を身に付けることを目指します。
代アニ高等部の専門コース
<代アニ高等部の専門コース>
■ 声優・エンターテイナー学部
・ 声優タレント科
・ 声優アニソン科
・ 2.5次元演劇科
・ YouTuber科
■ 芸能スタッフ学部
・ 芸能マネジメント科
・ 衣装制作科
■ アニメーション学部
・ アニメーター科
・ アニメ背景美術科
・ アニメ監督・演出科
・ アニメ音響科
・ アニメ3DCG科
■ クリエイター学部
・ イラスト科
・ シナリオ・小説科
・ マンガ科
・ デジタルコミック科
■ ゲーム学部
・ ゲームクリエイター科
・ ゲームプログラミング科
■ こども学部
・ こども保育科
例えば声優・エンターテイナー学部の「声優タレント科」であれば、
下記のようなカリキュラムになります。
■1年次
基礎学習
・腹式呼吸 ・マイクワーク
・感情解放 ・アニメアフレコ 等
■2年次
技術強化
・ヴォイスサンプル収録
・キャラクターヴォイス
・サウンドドラマ・外画吹替 等
■3年次
・オーディション参加
・企業説明会参加
・資格取得に向けた学習
また、上記の学部・学科の中にある「こども保育科」が異色ですね。
一見アニメやゲームとは無関係のように見えますが、保育園や幼稚園の先生を思い浮かべてみてください。
イラストが上手だったり、絵本の読み聞かせが上手だったり、人気がある先生は何らかの特技を持っていたのではないでしょうか。
こども保育科では、
「演技」「歌」「演奏」「ダンス」「絵本制作」「イラスト術」といった技術を学ぶことにより、保育園やおもちゃメーカー、リトミック教室等へ就職するための基礎知識を学ぶことができます。
また、保育士を専門的に養成する「指定保育士養成施設」として指定されており、国家資格を取得出来ることもかなりポイントですね。
保育の学習の中で声優やイラストについても学び、+αのスキルを身に付ける事ができます。
代アニ高等部の通常授業
代アニ高等部には、もちろん普通の高校と同じような通常授業もあります(英数国社理)。
ルネサンス高等学校(インターネット型の通信制高校)と提携しており、自宅や図書館など、好きな場所で授業を受講し、レポートを提出したり定期テストを受験します。
普通の高校と同様、生徒一人ひとりに担任の先生がつくので、LINEでわからないところを質問したり、不安なところを聞いたり、無理なく安心して学習を進めることができます。
代アニ高等部は一般的な授業と専門的な授業を両方受けられるところがポイント。
商業高校や工業高校と似ていると考えた方がいいかもしれませんね。
例えば商業高校の場合、通常の高校のカリキュラムの他に「簿記」「マーケティング」「情報処理」といった専門知識をたくわえるための授業があります。
そのような知識を身に付けた商業高校の卒業生は、会計やシステムの専門知識を活かして主に一般企業の経理やシステム部門などに就職していきます。
代アニ高等部も全日制と同じ高校卒業資格を取得することができるため、学歴的にも安心といえるでしょう。
代アニ高等部の1日の流れ
引用元:代アニ高等部公式サイト
代アニ高等部は普通の高校のように、日中ずっと授業があるとは限りません。上記の例のように、午前中だけレッスン、午後はアルバイト、夜に自宅で学習、という生活サイクルも可能です。
自由度が高いことも代アニ高等部の特徴といえるでしょう。
代々木アニメーション学院高等部の偏差値
代々木アニメーション学院高等部は教育関連施設という位置付けになっており、偏差値はありません。
「中学校の成績がやばいんです!」
「学校にはほとんど行けてなくて…」
「内申書の点数が低くて受かるか心配…」
という方も心配する必要はありません。
代アニ高等部は実践演習主体の学校であり、偏差値よりも「チャレンジする姿勢」を重要視しています。
代々木アニメーション学院高等部の学費
気になる代アニ高等部の学費は下記の通りとなっています。
※学費は変わる可能性があるため、最新の要項をご確認ください。
声優・エンターテイナー学部の学費
1年次 | 1,586,000円 |
2年次 | 1,320,000円 |
3年次 | 698,500円 |
アニメーション学部・クリエイター学部の学費
1年次 | 1,624,500円 |
2年次 | 1,358,500円 |
3年次 | 717,750円 |
芸能スタッフ学部・ゲーム学部の学費
1年次 | 1,498,000円 |
2年次 | 1,298,000円 |
3年次 | 687,500円 |
こども学部の学費
1年次 | 1,209,000円 |
2年次 | 1,209,000円 |
※こども学部の専門教育課程は他の学部と異なり、2年間となります。
詳細については公式サイトより資料請求して最新の状況を確認してみましょう。
学費免除制度が充実している
代アニ高等部の学費委はパッと見、かなり高いように見えますが、仮に普通の私立高校を卒業してから代々木アニメーション学院へ通うとなると学費はさらにかかります。
一方、代々木アニメーション学院の高等部に初めから入学してしまえば、3年間で「高校卒業資格&専門スキル」を同時に取得することができるので、トータルで考えればお得、という考えもあるかと思います。
また、代アニには下記のような学費免除制度もありますので、まずは資料請求(無料)して学費のシミュレーションをしてみることをおすすめします。
・AO入試の場合、5万円~20万円の学費免除(出願時期によって免除金額が変わります)
・母子・父子家庭の方は10万円の学費免除
・兄弟姉妹が代々木アニメーション学院に在籍中、または卒業している場合、もしくは保護者が卒業生の場合は10万円の学費免除
・⾼等学校等就学⽀援⾦制度にて一部学費免除
代々木アニメーション学院高等部の就職実績・卒業生の進路
引用元:代アニ高等部公式サイト
代アニの卒業生の約6割がアニメ・マンガ等のエンタメ系職種に就職しています。
例えば「アニメ会社」であれば、具体的に下記企業への就職実績があります(公式サイトより抜粋)。
・(株)京都アニメーション
・(株)タツノコプロ
・(株)サンライズ
・(株)スタジオジブリ
・(株)バンダイナムコピクチャーズ
・ 東映アニメーション(株)
・(株)手塚プロダクション
・(株)円谷プロダクション 等
代々木アニメーション学院高等部の入学試験
代アニ高等部の入学試験は、基本的に面接試験となります(一部学部については入学検定試験あり)。
また、AO入試の割合が高く、やはり面接試験中心となるため、基礎的な面接試験対策はしておいた方がよいでしょう。
なお、内申点は加味されないため、中学校の成績を気にする必要はありません。
代々木アニメーション学院高等部の口コミ
ここからはアンケート調査による代アニ高等部の口コミや、X(旧twitter)上で調べた口コミについて載せていますので、参考にしてみてください。
正直なところネガティブな口コミはほとんどなく(あるとしたら学費が高いという点くらい…)、入学して良かったというポジティブな口コミがほとんどでした。
・中学の頃の私は不登校で、学校が大嫌いでした。でもこの高校に入学して、今ではほぼ毎日登校し、友達もたくさんできて学校が楽しいです。先生方もとてもいい方ばかりで、親身になって相談にのってくれます。学校が大嫌いな私が、この高校に入って学校が大好きになったのはこの高校のおかげだと思います。
・担任の先生だけでなく、全ての先生方がサポートに協力してくれているという印象を受けます。また、心理カウンセラーの資格を持った先生もいらっしゃるため、その先生によく相談をしています。先生方が優しく、時に厳しくアドバイスをくれるため、相談もしやすいです。
・中学の頃人間関係で不登校になった私でしたが、この高校では、そういった悩みを抱えて入学してきたり転校してきた人がたくさんいるので、みんながみんなに優しく思いやりのある人も多いです。
・学費は高いですが卒業もしやすく、自分の学びたい学科も選択できます。毎日学校に行かなくても週に何回と決めて登校してもいいですしほとんど行かないということもできます。バイトもできます。同年代から年上までたくさんの年代の方がいます。
・中学はほとんど行ってないのですが、どうにか高校卒業資格をとれてよかったです。
・この学校に通ってよかったと思います。ここを卒業して大学に推薦してもらえた。大学はアニメに全く関係ない学部だったのだが、大学卒業をしてゲーム制作会社に就職できたのは、代アニで学習したことが基礎になっていて花開いた形である。
・友人を作ろうと思えば作ることはできるが、無理して作らなくても不自由や行きにくさが特にないのでよい。
・とにかく卒業させてくれるようにサポートしてもらえた。卒業後、大学への推薦がたくさんあって、大学へ進学することができた。アニメ関係に進むことを強制されないで、本人のあったところを考えてくれる。
また、最後にtwitter上で見付けた代アニ高等部のOBのつぶやきも載せておきます。
みんな充実した高校生活を送っていたようで、よかったですね!
代アニ高等部に入学を検討されている方も、ちょっと気になる方も、とりあえず資料請求して確認してみましょう!
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